ブルーライト漢詩2


  寄撫子日本女干足球隊
     撫子なでしこ日本ジャパン女子足球隊フットボールチームに寄す

     驚看脚技勁還柔
    驚き看る脚技 つよやわらかく
     走去驅来自在球
    走リ去リ驅け来たリ自在の球
     十一碧衣場裡舞
    十一の碧衣へきい(青いユニホーム)
       場裡じょうりに舞う
     扶桑飛燕放清眸
    扶桑ふそう(日本)の飛燕ひえん清眸せいぼうを放つ

解説

神奈川新聞平成24年7月29日日曜日版から転載

漢詩の作り方

≪漢詩豆知識≫
 漢詩にはシンプルな、し かし厳しいルールがある。 その1、一つの詩の中で同 じ字を使わない。その2、 1句・2句と4句の7宇目 は、同じ韻の字を使う。そ の3、平仄(ひょうそく、 中国語の発音をもとにした 文字の種類と思ってくださ い)を整える(※韻と平仄 はおいおい説明します)。 ちなみに1句が5字あるの を「五言」、7字のを「七 言」、4句のものを「絶句」、 8句を「律詩」という。

作者紹介

岡崎満義
おかざき・みつよし
1936年鳥取県生まれ。京都大文学部卒。 60年文芸春秋入社。
「ナンバー」「文芸春秋」編集長など。 99年退職。全日本漢詩連盟常務理事、 神奈川県漢詩連盟会長。
茅ヶ崎市在住。
shinkanren@.jp

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漢詩ゲーム2