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王維作詩の背景 |
「王維年譜」 「唐王朝年表」 |
王維年譜1 699年 1歳 ~727年 29歳 王維年譜2 730年 32歳 ~747年 49歳 王維年譜3 750年 52歳 ~761年 63歳 唐王朝年表1 618年 高 祖 ~779年 代 宗 唐王朝年表2 779年 徳 宗 ~907年 哀 宗 |
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字句解釈 |
從軍行 戦争の歌。楽府題(がふだい)、中国,韻文のジャンルの一つ。 吹角 角笛。戦場の進退命令に用いる。 行人 出征兵士。他に、道行く人、ぎょうにん・行者(仏教用語)。 喧喧 かまびすしいさま。喧々諤々。 笳鳴 あしぶえがなく。 馬嘶 うまのいななき。 金河 陰山山脈から黄河に流れ込む川。 垂 ほとり、辺境の地。畔、辺、頭、上、みな「ほとり」~のそばの意。 煙塵 兵馬によるちり・ほこり。 名王 名のある王。 |
詩の鑑賞 |
王維40歳、開元26年、738年、長安に戻った後の宮廷詩人としての作。 現地へは行っていないで想像で詠んでいる。迫力に欠ける。 仄韻の五言律詩。「笳鳴馬嘶亂 爭渡金河水」の対が弱い。即興詩か? |
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字句解釈 |
青海 青海湖。中国最大の湖の一つ、海抜3,000m級。 雪山 雪の山。祁連(きれん)山脈。 孤城遙望玉門關 「玉門關から遙かに孤城を望む」と 「孤城である玉門關から遙かに望む」と「孤城から遙かに玉門關を望む」などの解釈がある。 穿金甲 砂が金のよろいをうがつ。 樓蘭 樓蘭(説明) | 、
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字句解釈 |
烽火 のろし。 海風 青海湖から吹く風。 羌笛 匈奴のふえ。 無那 どうしようもない。 金閨 自分の妻の部屋。 | 、
詩の鑑賞 |
従軍行の代表作の一つ。 |
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詩の鑑賞 |
王維の宮廷詩、実感がとぼしい。 |
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字句解釈 |
酒泉 太守 郡の長官のことで、単に守とも呼ばれた。古代から南北朝時代に置かれた。 のちに宋朝の知府事、明朝、清朝の知府の別称として用いられた。 高堂 他人の家。自分の家は茅屋など。 置酒 酒宴。 胡笳 胡人のあしぶえ。 |
詩の鑑賞 |
岑参の現場での作。実感がこもっている。 |
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詩の鑑賞 |
実感のこもった作。 |
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字句解釈 |
少年行 楽府題。 新豐 長安の東にあった地名。良酒の産地。新豐縣(漢朝),中国陝西省西安市的一个歴史地名,在古代以酒市知名。 鬥十千 一斗(1.9L)は今の約一升(1.8L)。十千は万。三国時代、 曹操の三男、曹植の用例あり。 文選(もんぜん)にあり 咸陽 西の都。 遊侠 侠客。おとこだて。強きをくじき弱きをたすける。意気に感ず。 少年 若者。 |
詩の鑑賞 |
かいげんのち(開元の治)の良く治まった華やかな時代の都大路の様子。 |
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字句解釈 |
出身 身を投げ出す。(官にあげられる。出身地、校。) 羽林郎 近衛兵。 初隨 従ってすぐ。(はじめて従った、ではない。) 驃騎 驃騎大将軍、霍去病。 漁陽 北方、後の、安 禄山の反乱拠点。 白居易(はくきょい)の長恨歌に「漁陽鼙鼓動地來」とある (鼙鼓は太鼓)。天津のあたり。 不向邊庭苦 辺境の地での苦労を苦にしない。 |
詩の鑑賞 |
これも宮廷詩のひとつ。 |
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字句解釈 |
輞川 輞川荘。 白社 半官半隠。 青門 長安。 於陵子 隠者の名。於陵子は戦国時代の人で、その賢を聞いた楚王が、宰相に招いたが、 逃れて畑にはねつるべで水をそそぎ自給した。 桔槔 はねつるべ。 |