ブルーライト漢詩47

 憶小説北京最冷的冬天作家
  夏之炎先生

   小説北京のいちばん寒い冬の作冢
   夏之炎先生を憶う

     刊刻英華三十年
    刊刻(刊行)す英華(立派な作)三十年
     毎逢快語甚欣然
    逢うごとに快語しはなはだ欣然たり(うれしい)
     清魂記得北京景
     清魂記し得たり北京のひかり
     今隔幽明思尚鮮
    今幽明を隔つも思いはお鮮やかなり
       

解説

神奈川新聞平成28年11月6日日曜日版から転載

≪漢詩アラカルト≫

10月19日、神奈川県漢 詩連盟は創立10周年の記 念式典を行った。この間 まで神奈川新聞の文化部 長を務めた丸山孝さんも 出席、祝辞をいただいた。 会員78人でスタートし、 現在は300余人に成長し た。できるだけ”休眠会 員”を出さないような活 動を続ける知恵を出し合 っていきたい。この節目 の年に「神漢連10年史亅 と神奈川の風物を詠んだ 頼山陽などの詩を80首集 めた「神奈川漢詩紀行」 も出版できた。来年3月 には横浜中華街と手を組 んで「中華街」「中華料 理亅をテーマの詩を募集 し、大々的に漢詩大会を 開く。「漢詩で遊ぼう七 言一句」イベントも行う。

作者紹介

岡崎満義
おかざき・みつよし
1936年鳥取県生まれ。京都大文学部卒。 60年文芸春秋入社。
「ナンバー」「文芸春秋」編集長など。 99年退職。全日本漢詩連盟常務理事、 神奈川県漢詩連盟会長。
茅ヶ崎市在住。

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