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杜牧作詩の背景 |
「杜牧年譜」 「唐代詩人年表」 「唐王朝年表」 「中国の歴史要約」 |
杜牧年譜1 803年 1歳 ~839年 37歳 杜牧年譜2 840年 38歳 ~852年 50歳 唐代詩人年表1 580年 魏 徴 ~718年 賈 至 唐代詩人年表2 735年 李 頎 ~843年 魚玄機 唐王朝年表1 618年 高 祖 ~779年 代 宗 唐王朝年表2 779年 徳 宗 ~907年 哀 宗 中国の歴史要約1 中国の歴史要約2 分裂の時代 |
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字句解釈 |
題烏江亭 「烏江亭」とも題す。烏江の渡し場の宿場役人。 烏江に項羽の墓がある。 垓下の戦い 項羽 虞美人 劉邦 咸陽 阿房宮 鴻門の会 函谷関 范増 韓信 張良 蕭 何 木曽義仲 巴御前 史記項羽本記 兵家 兵法家。軍事の専門家 江東 揚子江の東。江南と同意義だが、江南は穏やかな感じで、ここは江東でなくてはならぬ。 才俊 才能ある人。豪俊とも。 捲土重來 土を捲きて重ねて来る。 |
詩の鑑賞 |
懐古七言絶句のお手本。単なる懐古ではなく、もしあの時ーーであれば、とひとひねりしている。 |
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字句解釈 |
赤壁 赤土の岩壁。 赤壁の戦い 曹操 司馬懿 劉備 諸葛亮 孫権 周瑜 折戟 折れた鉾。 未銷 未だすり減っていない。 周郎 周瑜 銅雀 銅雀台。曹操の宮殿。 二喬 小喬(妹)は周瑜の室、大喬(姉)は曹操の兄の室。 |
詩の鑑賞 |
杜牧の特徴、「もしーーーならば」と一捻りしている。 |
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字句解釈 |
桃花夫人 息夫人。 息の國の息侯の夫人。 春秋時代の楚の国の息侯の夫人。楚(都は郢)の文王は息を滅ぼし、彼女を娶り、 堵敖と成王を生んだが、彼女は自国が滅び夫が死んだことから、 文王と口をきかなかったという(『春秋左氏伝』《荘公十四年》)。 桃花夫人廟 霊を祭ったところは湖北省漢陽県の 北の桃花洞のほとりにある。 細腰 細身の美人。蜂の姿。 露桃 覆いのない井戸端の桃。 (参考)王昌齡「春宮曲」 脈脈 物を言わない、言えない。じっとみつめる。ながくつずく。 (参考)漢詩を楽しむ75頁「牽牛星」 至竟 結局。 金谷墜樓人 金谷園で、石崇の愛妾 緑珠が楼から身を投げた故事あり。 |
詩の鑑賞 |
桃花夫人を憐れんでいるのだが、結句で緑株がもっと哀れだと捻っている。 |
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字句解釈 |
露井桃 屋外の井戸端の桃。 |
詩の鑑賞 |
王昌齡は宮女詩を得意とする。 |
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字句解釈 |
天の川を隔てて遥かな彦星よ、また白く明るい織姫星よ、 か細く白い手をぬきんでて、サツサツとして機を織る、 一日中織っても布が出来上がらない、 織姫の目からは涙が雨のように流れ落ちる (迢迢は、はるかなさま、皎皎は、白く明るいさま、河漢は天の川、箚箚は機をおるサツサツという音、) 天の川は清くてしかも浅い、互いに隔たる距離はそう遠くはないのに、 水の流れる川を挟んで、見詰め合ったまま語ることもできないのだ (盈盈は、水が満ちているさま、脈脈は、じっと見つめ合うこと) |
詩の鑑賞 |
眽眽は脈脈と同じ。 |
金谷園 唐 杜 牧 漢詩鑑賞辞典547頁 全唐詩卷二百七十三 |
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字句解釈 |
繁華 賑わいさかえた。 逐香塵 香木を撒いてその上に舞う。 |
詩の鑑賞 |
杜牧が金谷園を訪れた時の詩。結句の「墮樓人」がポイント。 |
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字句解釈 |
息夫人 楚は大国で、息国は蔡国の近くにあった。 |
詩の鑑賞 |
王維20歳、寧王、李憲の宴遊の席での作品、この詩に感じ、 寧王はほどなくこの女性を解放した。 |
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字句解釈 |
王生 人名。 鼎實 地名? 石子 石崇。 海所 田舎。 離思 別れの思い。 郊畿 近郊。 淡淡 水のゆれうごくさま。 依依 細くなよなよしたさま。 濫泉 あふれる泉。 靈囿 庭。 石橊 ざくろ。 華沼 美しい泉。 隆坻。 小島。 玄醴 黒黍の酒。 桴 ばち。 白首同所歸 史実はこの通りになって同時に殺された。詩讖 |
詩の鑑賞 |
潘岳が石崇の金谷園を訪れたときに詠んだ詩。「文選」にあり。 晋代は50年ほどだが故事が多い。 潘岳(246-300)、 石崇(249-300)、 司馬仲達、曹操、 晋武帝、好文木、景帝、賈皇后、賈謐、広城君、司馬倫、 遜秀、緑株、後塵を拝す、--ーーー |
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字句解釈 |
青塚 王昭君の墓。 フフホト。 隴水 川の名。 燕支 燕山。 蛾眉 美人。 窮泉路 死出の旅路。 孤魂 一人ぼっちの魄。魂魄。魂は精神のたましいで天にのぼり、 魄は身体のたましいで地に入る。 |
詩の鑑賞 |
杜牧は都に居て、遠く北方の地を詠っている。 |
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字句解釈 |
單于 匈奴の王。 珠纓 匂い袋のひも。 穹廬 パオのこと。 閼氏 匈奴の皇后。 |
詩の鑑賞 |
王昭君を詠った詩は多く、唐以前に40詩に余るが、本詩がそのはじめである。 |