第55回講義 音声を聞くにはプラグインが必要です。 (ブラウザの設定にもよりますが音声を聞くには 「ブロックされているコンテンツを許可」し、 スタートボタンをクリックしてください。 尚、Windows10標準のブラウザーedgeでは音声再生ができません。 internetexplorer11をご使用ぐださい。) |
杜牧作詩の背景 |
「杜牧年譜」 「唐代詩人年表」 「唐王朝年表」 「中国の歴史要約」 |
杜牧年譜1 803年 1歳 ~839年 37歳 杜牧年譜2 840年 38歳 ~852年 50歳 唐代詩人年表1 580年 魏 徴 ~718年 賈 至 唐代詩人年表2 735年 李 頎 ~843年 魚玄機 唐王朝年表1 618年 高 祖 ~779年 代 宗 唐王朝年表2 779年 徳 宗 ~907年 哀 宗 中国の歴史要約1 中国の歴史要約2 分裂の時代 |
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字句解釈 |
徐凝 中唐・元和(げんな)年間の詩人。生涯無位無冠の人。 蕭娘 お嬢さん。妓女。蕭郎蕭娘 恋人同士。 臉下 眼の下。顔。 桃葉 王義之の子の 王献之の妾。美人のこと。 眉頭 眉のあたり。 無賴 かわいさあまってこのやろう。 |
詩の鑑賞 |
揚州の繁華を詠じた詩。天下のどんちゃん騒ぎの三分の二は揚州にあり。 |
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詩の鑑賞 |
端唄、都都逸の類の即興の詩。南北朝時代に流行った。文選にある。 |
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字句解釈 |
煬帝 隋の第2代皇帝。 雷塘 地名。煬帝の墓がある。 迷藏 目隠しあそび。迷樓(煬帝が作った)とかける。迷樓記 水調 水調歌。煬帝作、悲しい歌。 明月 明月の宴会。どんちゃん騒ぎ。 閑 馬屋の柵。 千金好舊游 千金を好し!舊遊に! 喧闐 バカ騒ぎ。 年少 自分のこと。 紫茸裘 細い毛の上等の上着。 |
詩の鑑賞 |
杜牧が揚州で遊びほうけた様子。 |
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字句解釈 |
兩重城 二つの重なった街。 纖腰 美女。 長袖 長い袖の衣。 玉佩 腰に下げた玉。 繁纓 馬の飾り。 拖軸 船の舵、諸施策。 自是荒淫罪,何妨作帝京。 煬帝の荒淫の罪であって、揚州が帝都に値しないことはない。 |
詩の鑑賞 |
楽しんでいる揚州をへの思い。 |
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字句解釈 |
隋宮 煬帝の揚州の宮殿。 龍舟 天子の乗った船、煬帝の舟。 露桃 井戸端の露地の桃の花。 蔓草 つる草。 萋萋 さかんにしげる。 |
詩の鑑賞 |
揚州栄枯盛衰。 |
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字句解釈 |
龍舟 隋の煬帝の4階建巨舟。 舳艫 船首と船尾。 鎮 まち。 淮南 淮河の南。運河、 邗溝(かんこう)で揚子江に連絡する。 六轡 六本のたずな。両岸から龍舟を引っ張る。 百丈 一丈=2.25m。 開山 長城を開けて戦争する。 棹謳 ふなうた。 鑑裏 鏡のような平和な中。 |
詩の鑑賞 |
煬帝(即位604年ー死617年)絶頂の時の作。605年、洛陽から揚州へ龍舟で行幸した。 |
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字句解釈 |
悲損 かなしみそこなわれる。 望斷 まちのぞむ。断は強調。 |
詩の鑑賞 |
龍舟を曳かされた者の悲哀の詩。 |
吟 詠 志村典子様 春 望 唐 杜 甫 漢詩を楽しむ 17頁 漢詩鑑賞辞典 295頁 |
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字句解釈 |
隋苑 隋の煬帝が揚州に作った庭園。 紅霞 紅霞は朝焼け、夕焼けのことだが、ここでは、遠くかすんでいる桃の花。 一抹 ひとはけ。 廣陵 揚州。 定子 牛僧儒の腰元。 當筵 宴席で。 睡臉 眠いまぶた。寝顔。 丘墟 はいきょ。 全唐詩では「吃虧(きっき)」大損をする、ひどいめにあう。 |
詩の鑑賞 |
定子の眠そうな顔を見ているとひどい目に合った煬帝がおかしくなる。??? このような可愛い女子のせい(by)で、あるいは、ために(for)に国を滅ぼしたのかなあ? ああこのためか! |
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字句解釈 |
贈別 普通、別れて行く人が残すものを留別というが、ここではその意で用いている。 娉娉 みめよいさま。 嫋嫋 しなやかなさも。 豆蒄 マメ科の植物。 梢頭 えだのさき。 有心 蝋燭の芯と擬人化した心をかける。 |
詩の鑑賞 |
揚州との別れの詩。杜牧の代表的詩。 「多情卻似總無情」いろいろな解釈がある。 |
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字句解釈 |
李商隱 晩唐の官僚政治家で、時代を代表する漢詩人。 蓬山 当方三山。 無多路 路は遠くない。 青鳥 恋の鳥。 |
詩の鑑賞 |
杜牧よりも深みがあるのではなかろうか。 |
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字句解釈 |
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詩の鑑賞 |
杜牧33歳、揚州から長安に帰ることになり、帰途、越国湖州の太湖に寄り そこで見初めた少女(10歳)に会い、10年後に戻ることを約束した。 15年後、願い出て、850年48歳で湖州の刺史となって戻ったときの詩。 杜牧らしい一詩である。 |
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字句解釈 |
遣懷 心中の思いを詩にする。 江湖 河と湖。世の中。中央に対する地方。江南地方。 落魄 おちぶれる。行いが乱れる。自由奔放。 載酒行 酒をたずさえて。 楚腰 楚では細腰の美人が好まれた。 掌中輕 掌の上で跳るぐらいに軽い。趙飛燕 贏得 あましえた。勝ち得た。残し得た。 青樓 妓楼。 薄幸名 うわきもの。 |
詩の鑑賞 |
後年、揚州を思い出して作った詩。 |