第8回講義 第4回講義~第7回講義 李 白 復習 音声を聞くにはプラグインが必要です。 (ブラウザの設定にもよりますが音声を聞くには 「ブロックされているコンテンツを許可」し、 スタートボタンをクリックしてください。) |
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字句解釈 |
鳳凰台 南京(唐代の金陵、三国時代の建業、東晋代の建康)にあった 鳳凰(めでたいとり)が来たという台。南北朝の宋(424~452)の都。 呉宮 三国呉の宮殿。 花草 花の咲いた草、美人のこと。 三山 南京郊外の三つのやま。 二水 秦淮河が白露州という中洲で二分されている。 浮雲 ①うきぐも。②はかない。③かんけいない。④人を惑わせる悪人。ここでは④の意。 日 皇帝のこと。 長安不見 「長安日辺」長安は太陽のように、非常に遠いの意。東晋初代皇帝の元帝について、 「世説新語」に故事がある。これによってこの詩に深みが出ている。 |
詩の鑑賞 |
李白47歳の失意の詩。七言律詩。律詩は中の4句が対句となっている。 この詩の意は最後の2句にある。高力士が皇帝を惑わせたとに対する万斛の恨みを述べている。 この詩では、「鳳」の字が繰り返し現れる。これは、崔顥「黄鶴楼」、更には、沈佺期「竜池篇」にならっている。 |
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字句解釈 |
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詩の鑑賞 |
崔顥は李白と同時代の人。この詩は律詩の最高峰と言われる。 李白がこれを見て黄鶴楼を詠むのを諦めて去ったという逸話がある。黄鶴が頻出する。 |
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字句解釈 |
天漢 天の川。 天門 宮殿の門。 紫微 天の神の宮殿。 気色 雰囲気。 寰中 世界中。 莫東帰 東に行ってはいけません、こちらに朝貢しなさい。 |
詩の鑑賞 |
玄宗皇帝の若い頃、興慶宮の池から竜が出たことを詠っている。竜が頻出する。重字技法、強調の一法。 |
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字句解釈 |
王昌齢 左遷地に因んで王竜標とも呼ばれる。 竜標尉 竜標は左遷の地。尉は下級の官僚。 楊花 ねこやなぎの花と言うより実である。柳絮。 子規 望郷の鳥。蜀王の故事あり。特徴的な鳴き声とウグイスなどに托卵する習性で知られている (「ホトトギス目ホトトギス科」と書かれることもあるが、カッコウ目カッコウ科と同じものである)。 古来から様々な文書に登場し、杜鵑、時鳥、子規、不如帰、杜宇、蜀魂、田鵑など、異名が多い 聞道 きくならく。聞くところによると。 五渓 夜郎に到る途中の溪谷。桃源郷の近く。 愁心 哀しい、うれいの心。 明月 明るい月。名月は和語。 夜郎西 李白自身が後年、夜郎に左遷されることになる。 「夜郎自大」の故事あり。 ここの「西」にはあまり意がない,竜標が夜郎の西だ。数年後李白自身が夜郎に左遷されることになる。 |
詩の鑑賞 |
李白49歳の作。自分が不遇である時期に友人の左遷の報を聞いて詠んだ詩。 「随風直到夜郎西」は李白ならではの表現である。 |
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字句解釈 |
哭 大きな声を出して泣く。 晁卿衡 日本名 阿倍 仲麻呂。卿は役職名。 帝都 長安。 征帆一片 征帆は旅の船。蘇州から4隻の船団で船出した。「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出し月かも」は この時の作。なお、鑑真和上もこの時の船団の中にいた。 蓬壺 海中の仙人の住む山。山海経に蓬壺島、蓬莱山とある。 明月 仲麻呂のこと。 沈碧海 難破して沈んだ。 蒼梧 伝説の皇帝舜が南方を巡視したとき死んだ場所。広東省、または、 湖南省嶺南の山の中。(明代創建の舜帝廟があるが根拠疑問)の2説あり。2人の妃が洞庭湖に身を投じたとの伝説もある。 |
詩の鑑賞 |
李白53歳の作。死を悼むお手本となる詩。李白、阿部仲麻呂は同い年との説もある。 |
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字句解釈 |
積水 海のこと。土を積みて山となし、水を積て海となす。 九州 古代中国は九州からなる、或は、全世界は中国以外に九州からなる。ここでは後者の意。 鰲身 おおうみがめ。大スッポン。山海経にある。 郷樹 故郷の樹。 扶桑 伝説、東海の日の出るところの樹。山海経にある。 |