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杜牧作詩の背景 |
「杜牧年譜」 「唐代詩人年表」 「唐王朝年表」 「中国の歴史要約」 |
杜牧年譜1 803年 1歳 ~839年 37歳 杜牧年譜2 840年 38歳 ~852年 50歳 唐代詩人年表1 580年 魏 徴 ~718年 賈 至 唐代詩人年表2 735年 李 頎 ~843年 魚玄機 唐王朝年表1 618年 高 祖 ~779年 代 宗 唐王朝年表2 779年 徳 宗 ~907年 哀 宗 中国の歴史要約1 中国の歴史要約2 分裂の時代 |
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字句解釈 |
宣州 宣城。南京と杭州の中間にある。 開元寺 開元寺。 謝脁 謝霊運(しゃ れいうん ) 南北朝 烏衣巷 最深處 處は、上声韻。おる、いる、ある。この詩の押韻は仄上声である。 (参考)********************
煙塢 塢は土手、郭。もやのかかった土手。 九十尺 1尺=27.8cm。 90尺=25m。 桂樹 金木犀、銀木犀。ニッケイ。(日本のかつらとは違う) 粉堵 堵は垣根、粉は化粧をした。白壁のこと。 無旦夕 朝夕なく、一日中。 |
詩の鑑賞 |
杜牧が宣州の長官となり、開元寺を訪ねたときの詩。 |
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字句解釈 |
郡内 宣城郡。 郡県制。 高齋 高い建物の書斎。 呂法曹 呂僧珍。法律顧問の呂さん。 結構 家のかまえ。 迢遰 高い。 非君美無度 君のなみはずれた美しい心がなければ。 孰為勞寸心 誰か手紙を書くという労をとろうか。 問以瑤華音 花のように美しい手紙をくださるだろうか。 若遺金門歩,見就玉山岑 もし、天子に仕えることをおやめになったときにはお出で下さい。 |
詩の鑑賞 |
宣城郡太守の官舎の高齋に、心安らかに坐して、その景色と心境をのべた。 斉王の法曹なる呂僧珍に答えた作。 |
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字句解釈 |
開元寺 開元寺。 水閣 水辺の楼閣。 宛溪 曲った谷。 六朝 六朝。 簾幕 すだれやまく。 惆悵 嘆き悲しむ。惆と悵は同意。 無因見 見るによしなし。見る手段がない。 範蠡 範蠡。 參差 長短・高低いりまじり不揃いなさま。 五湖 太湖。 五湖。 |
詩の鑑賞 |
杜牧は絶句の名手である。律詩は杜甫と言われるが、杜牧の律詩もすばらしい。 この詩は、杜牧の律詩の最高峰のひとつである。それぞれの対句も見事である。 理想的生き方をした范蠡を偲んでいる。 |
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字句解釈 |
秋浦 地名。九江と南京の中間の貴池のあたり。李白54,5歳のころの滞在地。 白髪三千丈 1丈は10尺。1尺は唐代は22.5cm。 3000丈は6000m。後宮3000人、食客3000人など、とにかく多い、驚きの表現。 緣愁 うれいによって(原因)。因縁。 日本語のよるには、依る(いらいする、よりかかる)、寄る、因る、拠る、撚る、 倚る(よりかかる)、由る、選る、憑る、などいろいろある。それぞれ使い方がある。 明鏡 美しい、明るい鏡。よく写る鏡。張九齢の用例あり。関連詩1参照 |
詩の鑑賞 |
孟浩然に遅れること12年、杜甫に先立つこと11年に生まれた大詩人。杜甫の詩聖に対し詩仙と称される。 李白酒一斗詩100編。溢れるように傑作が出来た。 この詩は李白晩年の作。李白が秋浦を訪れた機会は 、安禄山の乱の前後、54、55歳と58歳の二度ある。 この詩のできた時期については説が分かれる。 白髪三千丈 ああーー老いたなーーーー。深い嘆き。 この詩はこの一句に尽きる。 この詩は、日本人なら知らない人のいない千古の絶唱である。 |
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詩の鑑賞 |
江南の楽しかったころをおもいだしての詩。 |
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字句解釈 |
桐廬 厳子陵(厳光)が釣りをした釣台のあるところ。 山貌 山の形。 石容 石の形。 |
詩の鑑賞 |
李白も宣城に居たことがある。 |
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字句解釈 |
若溪 西施が衣を洗ったところ。 |
詩の鑑賞 |
これも、李白がこの辺に居た証拠の詩。 |
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字句解釈 |
簡 手紙をかく。 鄭明府 明府は太守。 水西寺 南朝時代に創建された安徽省の宣城市涇県の西部にある水西山の上にあった 崇慶寺・寶勝寺・白雲寺の三大古刹の総称。 雲錦 にしきぐも。 清湍 きよらかな早瀬。 飛閣 高い建物。 瀟灑 しょうしゃ。さわやか。 幽客 世捨て人。 思貂裘 貂裘(てんの皮衣)が欲しくなる。 石蘿 石の上のつたかづら。 引古蔓 ふるいつるがのびている。 岸筍 岸のたけのこ。 開新籜 新籜は筍の皮。 吟玩 吟じてあそぶ。 復情 感謝する。 爾佳作 あなたのよい作品。 逸韻 風流。風雅。 宏寥廓 寥廓 ひろくておおらか。度量がある。 愜我 愜 こころよい。みちたりる。満足する。よい(可)。 愜我雪山諾 私を喜ばし、共に、釈迦が過去世に菩薩の修行をした雪山のような 境地にお遊びになりませんか。 |
詩の鑑賞 |
同じく、李白が宣州に居たときの詩。 |
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字句解釈 |
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詩の鑑賞 |
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字句解釈 |
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詩の鑑賞 |
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